社会福祉法人Q&A
資金運用について
ペイオフ解禁に伴い、額面1億円(@100.30)、経過利息63千円の国債を購入しました。
この会計処理について、とくにプレミア部分の仕訳はどうなりますか。
また、この場合予算措置は必要ですか。
ここでは、有価証券の取得を長期保有目的で行ったものとして、プレミア部分の仕訳を示すと次のとおりです。
(総勘定元帳系列の仕訳-損益計算)
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
固定資産 | <B/S> | 流動資産 | <B/S> |
その他の固定資産 |
300 |
現金預金 |
300 |
投資有価証券 | 預金 |
(資金収支元帳系列の仕訳-資金計算)
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
<財務活動による支出> | <C/F> | 支払資金 | <C/F> |
投資有価証券取得支出 |
300 |
300 |
|
投資有価証券取得支出 |
この資金収支計算書の「投資有価証券取得支出」の計上を行うにあたり、予算措置が必要です。
国債は、満期償還されれば、国によって保証された元本が返還されることになっていますので、このプレミア部分については、償還までに償却を行う必要があります。ここでは5年償却を行うものとして期末時の処理は次のようになります。
(総勘定元帳系列の仕訳-損益計算)
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
<経常活動収入> | <P/L> | 固定資産 | <B/S> |
受取利息配当金収入 |
60 |
その他の固定資産 |
60 |
受取利息配当金収入 | 投資有価証券 |
(資金収支元帳系列の仕訳-資金計算)
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
仕訳なし | <C/F> | 仕訳なし | <C/F> |
このプレミア部分の300千円は、利息の前払いと考えられるため、「受取利息配当金収入」で会計処理を行います。
一見すると、奇妙な仕訳に思われますが、プレミア発行の場合には、その分半年毎に受け取る利息の利率が高く設定されています。
一見すると、奇妙な仕訳に思われますが、プレミア発行の場合には、その分半年毎に受け取る利息の利率が高く設定されています。
国債を購入する場合には、利息の表面利率からプレミア部分を加味(控除)した実質利率を検討して、購入の判断を行う必要があります。
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